NHK大河ドラマ「真田丸」の後藤又兵衛役として知られるタレント・哀川翔(55)は、カブトムシの飼育、ラリードライバー、ゴルフ、釣り、キャンプなど、多彩な趣味の持ち主としても有名だ。そんな哀川が最近、ハマっているのが八丈島! さっそく同島の魅力を現地の居酒屋「梁山泊」で地元の酒と魚を味わいながら存分に語ってもらった。
――初めて八丈島を訪れたのはいつ
哀川:初めは十年数年前です。きっかけはある映画の現場で、室井滋と釣りの話になって、「そんなに釣りが好きなら八丈島行った方がいいよ」って言われて、八丈島の知人を紹介してもらいました。
――何を釣った
哀川:シマアジです。メチャクチャ釣れました。俺とそのころ幼稚園児だった息子と娘の3人で防波堤からやったんですけど、160匹ぐらい釣れた(笑い)。まさに入れ食いで、来た人みんなに配ったんですけど、それでも1週間で食い切れなかったですね。
――今日は何を釣った
哀川:赤ハタです。東京じゃあ高級魚だよって、ここも東京か。
――再び訪れた島はどうだった
哀川:この前、久しぶりに来て島のあちこちに顔を出したら、いろんな人と仲良くなりました。そしてら帰りの空港でみんな見送りに来てくれて、大変なことになったんです。うれしいですよね。
――八丈島の魅力は
哀川:島ずし、島唐辛子、シイタケ…食べ物がおいしい!! それに、なんといっても自然!! この自然はなかなかないですよ。東京から飛行機でわずか50分の場所ですよ。魚はムチャクチャ釣れる。潜ってもいいし、自然を愛する人のリゾート地って感じ。
――最近スケジュールは過密なのでは
哀川:パンパンです。昨日はフィリピンのマニラから帰ってきたばっかし。でも、遊びを入れないと楽しくないでしょ? 釣りとゴルフはガンガン差し込んでますよ。
――八丈島の昆虫は
哀川 八丈島ノコギリクワガタ、八丈島ヒラタとか固有種がいます。カブトムシはわかんないですけど。
――八丈島の観光大使は後輩の勝俣州和さんが務めているが
哀川:このままだと俺が代わりに観光大使になっちゃいますねえー。
――自然を楽しむ上での哀川さん流のマナーなどがあったら教えて
哀川:釣りの大会も主催しますが、まずやるのが「魚場の掃除」。ゴミ一つ残ってないぐらいにキレイにしてから釣りします。自分たちは決して汚して帰ったりしません。みんながやればキレイになる。遊び人の鉄則は、遊び場をキレイにすることです。遊びが楽しくなります。まずはそこからですね。
――愛煙家としても知られているが、吸い殻はどうしている
哀川:いつも携帯灰皿を持っています。吸い殻を残さずキレイにしとけば文句は出ません。島を訪れる一人ひとりが気をつければいいと思います。
――教育が大切ということか
哀川:そうです。ウチなんかゴミをまたいだら半殺しですから。誰かがやると思ったらおしまい。見つけたら、すぐ捨てます。
――世間では喫煙を悪く言う人もいるが
哀川 そんなに害のある物が売られているとは思いません。たばこの煙については、吸う人の問題。俺は喫煙所を探して吸うようにしています。なければ吸わない。知らない人の前では以前から「たばこ吸ってもいいですか?」と聞くようにしています。
――釣りの後の一服は
哀川:釣っている最中は一本も吸えないです。それどころじゃない。一段落しないと吸えないから、それだけうまいです。
――酒を飲みだしたのいつ
哀川:酒は24歳、たばこは20歳からです。それまでは運動ばっかりしていました。一世風靡セピアでデビューしてから飲むようになりました。乾杯が多くなってきて、ジュースでやるのもかっこ悪いなぁと思って、そこから覚えました。
――セピアの飲み会は激しかった
哀川:激しかったですね(笑い)。面白かったですよ。ただ、ウチらは団体で飲むことはなかったですね。セピアのルールとして、みんなでドンチャン騒ぎしてもいいことないってのがありまして、個別で飲んでました。
―― 一番飲んでいたのは誰
哀川:飲んでいたのは柳葉(敏郎)かな。みんなが言うほど酒癖は悪くはなかったですよ。年中つかみ合いはしてましたけど、飲んではなかった。俺たちはキレイなお酒でしたね。
――同年代のサラリーマンにメッセージを
哀川:俺が言いたいのは何のために仕事しているかってことです。遊ぶために仕事してるんじゃないですか? そのためには趣味を持ってください。趣味を持つと仕事にも活力が出ます。趣味をやるために、仕事も頑張れる。そのバランスが大切なんじゃないかなあと思います。ずーっと継続することが大事。没頭できるなにかを見つけてほしいです。